BLOG

4.22

『ニッポンの、みせものやさん』

昨年の公開当時に見逃してだいぶ痛いと思っていたけど下高井戸シネマさん様々のおかげで、ようやく奥谷洋一郎監督『ニッポンの、みせものやさん』 を見れた。
見世物小屋と言えば、幼少の頃住吉大社の夏祭りで、怖いと泣き叫ぶ私を面白がって無理矢理父親に見せられたというトラウマがあり、なので上京後、数年前に新宿の酉の市で子どもの頃に見たのとまったく同じ看板と再会したときには「まだやってるんや!」と非常に驚いて再び見てみたものの、昔はがんがん小人症や四肢のない女性が出てきてた(確か、アザラシ女とかいうネーミングで。そりゃ泣くわな…)ショーが、だいぶマイルドになっちゃってて、まあ時代的に仕方ないのかなんて思ってたわけです。
今や日本で唯一の見世物小屋となった大寅興行社に密着、旅芸人一座を見つめるドキュメンタリー映画、もう50年以上日本中に舞台を作っては解体して小屋を運営して生きている人たちの姿やぽつぽつと昔のことを話し出すユウコ姐さんの涙と笑顔を見てるだけでこっちまで涙。確かに、監督自身のナレーションがやや饒舌過ぎるかなと感じる部分もあったけど、でもはっきり「自分のための記録」と断言してるんだから、これはこれでいいんだと思いました。何年も取材して撮影して、それを90分強の見やすい作品にまとめてるのも立派。
舞台終了後深夜に簡易コタツで静かに酒盛りをする女たち、80過ぎても素顔を隠してロウソク芸を延々続ける老婆、まさかのムネオさん。蛇って宅急便で送るものなんだね。
とてもいいい作品なので是非、と言いたかったが今回が都内最終上映だそうな。しかし映画終了後にあいさつしてた監督さん自身は大変若々しく(私とひとつ違い)、次回作も決まってるようで、楽しみ。