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5.06

『ラストスタンド』

大型連休はもちろん、浮かれてバカンスに行ってたわけでなく、三年ぶりに軽く肺炎を再発したりなんかして、ほんとーーに10日間丸々自宅のベッドの上で過ごしてる間に終わりを迎えつつあります。おかげでだいぶ復活しつつあるけれど、21世紀の今日にひたすら寝ることしか治療法がないってのもどうなのかね。
で、引きこもるのもいい加減飽きたのでリハビリついでに昨日やっとちょっとだけ街に出てみて、なんかテンション上がりそうな映画をとキム・ジウン監督『ラストスタンド』を見てみたら、これが失敗。余計体調悪なるわ!と言いたくなるつまらなさで、韓国からハリウッドに出世できて監督さんよかったねとは思うけど、脚本も演出もゆるゆるの、西部劇ごっこにすらなってない悪ふざけに呆れはてた。だいたい、シュワちゃんに、イーストウッドやスタローンのような老いを受け入れた後の男の哀愁を表現できるとは思えないし。せめて過去は凄腕麻薬捜査官だったというエピソードをもうちょっと活かすとか、やりようはなかったものか。
麻薬王の武器がスポーツカーだけってしょぼ過ぎるとか最後の銃撃戦もほんまにただ撃ち合ってるだけで全然興奮しないとか色々あるけど、一番ムカついたのは、これ、途中で殺された部下の男の子の仇をとるための戦いでもなんでもないのよね。だからなんのための西部劇なのかなんのためのシュワちゃんラストスタンドなのか意味がわからなくなってる。ダイナーの老人たちだけがちょっと笑えました。
と、久しぶりの映画がしょぼかった腹いせに10日ぶりにヤケ酒してみたが、さすがに数杯でへろへろ。でも先日の血液検査の結果γGDPが一般女性の倍だったのは嫁入り前の娘としては結構普通にショックだったので、しばらくはおとなしくしとく、予定。