7.25
『アフター・アース』
入院直前、体ボロボロやけどなんとかこれだけはとレオス・カラックス監督『ホーリー・モーターズ』をマスクして杖ついて見に行ったら劇場で遭遇した知人にマジで引かれた、ことまでは覚えてるんだけど、それ以降、ほんとに何も見てなくて、病室でも小さいパソコン画面でDVDを見る気も起きなくて、そろそろ映画リハビリしないとと約二ヶ月ぶりに見た映画がM・ナイト・シャマラン監督『アフター・アース』だったのは果たして正しかったのか否か。なんか、変な映画だった。
ウィル・スミス&ジェイデン・スミスの親子共演(前作『幸せのちから』もとんでもない作品でしたけど)という宣伝文句に「まあ、確かに」としか言い様のない、ほんとに100分間荒廃した地球の森を横断する息子の姿を父親がウトウトしながら見守ってるだけの映画で、本当に、親バカなウィルさんが息子の成長を見て感動したいという欲を満たすためだけに作ったとしか思えない。目の保養になるほど美青年なわけでもない普通のガキがうろちょろする姿を見せられてもなあ。
こんな脚本を渡されてシャマランさんも災難だったとは思うし、相変わらず怪しげに揺れる木とか妙なアクションとか、ただのトンデモではないと感じるところもあったけれど、いくらなんでもスターシップ・トゥルーパーズみたいな敵はあっさり倒れ過ぎやし、またこの息子が全然親父の忠告に従わず勝手なことしてヘマばっかりこくもんやから見ててイライラしまくりで、もうちょっと頑張って頂きたかったかな。
あのでかい鳥はちょっとかっこいいなと思ったけど、なんであいつがあんなに親切だったのかは謎。
寝てるときに舌でがち。