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8.16

『ワールド・ウォーZ』

歌舞伎町の映画館にこんなに客が入ってるのも久しぶりに見たなさすがブラピと感心したものの、マーク・フォースター監督『ワールド・ウォーZ』自体には退屈してしまった。
謎のウィルスによってどんどんゾンビ感染していくパンデミックな地球人たち、家族を心配しながらもその感染源を探るために危険へと立ち向かうブラピ父さん、というストーリーやゾンビの描写にあまりにもなんの捻りもなさ過ぎて、途中からもうただただ大量のゾンビとおかっぱのイケメンの追いかけごっこを見せられてるようで、とにかく敵を大量に殺したら勝ちってゲームを眺めてるような感覚に。なるほどゾンビ映画にアイドルが出てしまうとゾンビよりそっちに重きが置かれて面白さが半減するんだなとは気付けた。ソダーバーグは意外と優秀だった。
ただこのゾンビの有り得ない量とか、携帯の電源切り忘れとか重要なキャラがつるっと滑って即死とか信じられないうっかりミス連発な脚本とか、もしかして最初からふざけきってるのかしら。一応問題が解決して、とりあえずペプシですっきり一息、のカットには大爆笑してしまったし(でもあの飛行機で手榴弾は酷くないか、もしかしたら無事だった人まで巻き込んでる可能性あり過ぎやろ)。ブラピにはゾンビより女の方が足手まといだった、という皮肉なオチでもあるまいし…。
アメリカのパニック映画あるある、子ども喘息持ちがち(今回はそれも中途半端過ぎて意味不明だったけど)。