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10.23

『天国の門』

改めて考えてみると「呪われた映画」ってこととやたら長いってこと以外、出演者も具体的なストーリーの内容もまったく知らなかったマイケル・チミノ監督『天国の門』(81年)。とにかく凄い、と伝説ばかりを耳にしていたので、今回boidさんのおかげでデジタルリマスター版を見れるのは(爆音上映は入院してたけどさ…)は本当に感謝感激。多謝。しかもシネマートさんのどでかいスクリーン、爆音とまではいかないけどかなり大きめの音量で、まだ何かが始まったわけでもない学生たちのドンチャン騒ぎで勝手に涙腺を刺激され、そのままあっというまの219分でございました。こんな長尺の映画久しぶりに見たけど、結構いける。
19世紀末のアメリカで実際に起こった移民粛清を巡る物語、ってのも見ながら初めて勉強しつつ、でも単なる男女の三角関係の話のような気もしつつ、大きいのか小さいのか美しいのか悲惨なのか豊かなのか貧しいのかまともなのか狂ってるのかよくわらないけど、でもとりあえず、ルノアールの絵から出てきたみたいなイザベル・ユペールの可愛いさは異常だとだけは確信を持ったりしてました。私もくるくると馬車を乗り回すビッチ目指して頑張ります。しかし私にはどうしてもこのクリストファー・ウォーケンが男装の麗人にしか見えない。そしてもちろん愛しのジェフ・ブリッジスさま、勇敢で若々しいお姿もやっぱり最高にかっこよく、あと200分くらいは見てられると思った。