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1.17

仁義なき戦い×3

週に一度はオールで酒を飲むくせに、映画のオールナイトはとんとご無沙汰、でもなんかこれは今見といた方がいい気がする!と自分でもよくわからない衝動にかられた勢いで、オーディトリウム渋谷さんで開催中の『仁義なき戦い』オリジナルシリーズ完結40周年記念五部作一挙上映! で上映されたオールナイト第一夜にて、深作欣二監督『仁義なき戦い』(73年)『仁義なき戦い 広島死闘篇』(73年)『仁義なき戦い 代理戦争』(73年)を、プリント状態良好の35ミリで一気見したけん。いやあ、自分の直感に従って良かった。マジ睡魔に襲われる暇もないくらい面白かった。そのままあと二本くらい余裕だったじゃけん。
と言うのも、白状すると、仁義なきシリーズって今までまともに見たことなくて、幼少の頃父親がしょっちゅうビデオで見てたのをよくわからず一緒に見てた、くらいの経験しかなかったのですよ。なので今回初めてまともに見てみて、一作目から、とにかくそのテンションの高さと神がかりな編集に気圧されまくり。内容的にもかっこいいけど、もちろんヤクザを演じるこの時代の役者さんたちのパワーもとんでもなくて。まさか自分の人生に北大路欣也に胸キュンする日が来るとは思ってなかった。そしてこの十数年後に松方弘樹が髭男爵を演じるとは誰が予想しようか。辰兄然り。
一作目でばんばん有名俳優が死んでいくからびっくり、このあと誰が出てくるのかしらと不安に思ってたら、以降の作品に同じ役者がけろっと別人役で出てきたりして、笑った。ここでもやっぱり、川谷拓三と池玲子には泣かされた。唯一不満があるとすれば、人物紹介の静止映像に躍動感があり過ぎて、誰が誰かまったくわからなかったことだけですよ、ほんと。しかし山守のオヤジはマジむかつくわあ。