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1.23

新橋文化劇場

上京十五年目にして、初めて行ってきました、新橋文化劇場。ガード下の、スクリーンの横にトイレがある感じ、高校生の頃通っていた新世界の映画館を思い出すような、素敵な劇場でございました(ここで実は映画を見る目的以外に、ツイッター書いてる人誰ですか?って劇場の人に聞きたかったんだけど、やっぱり勇気がなく断念無念。新橋文化劇場のアカウントのつぶやきは色んな意味でレベルが高過ぎてやばいので是非チェックしてみてほしい)。
で、ロバート・ゼメキス監督『コンタクト』(97年)と、アルフォンソ・キュアロン監督『トゥモロー・ワールド』(06年)を、なんと両方とも初見で。
『コンタクト』、そこまで古い映画なわけじゃないのにフィルム傷ついてるなあと思ったけど、こんなノイズ映画にはノイズがお似合いで、それもまたいいのかと。想像以上にトンデモ映画だったけど、なんか改めてやっぱりゼメキス好きやわあと思ってしまった。本格的におかしくなる前のマシュー・マコノヒーが怪しい神父ってのがいいじゃないの。最新3Dでリメイクしてくれないかな。
と、感動したあとに見たのが悪かったとは思うだけど、世間じゃ人気らしい『トゥモロー・ワールド』のつまらなさには本気で怒りを覚えた。私がとにかく、イギリス映画に漂うニヒルで陰気な雰囲気が苦手という個人的事情はさておき、『ゼロ・グラビティ』を見たときに怪しいなと思っていた女性の描き方に、ほとほと呆れた。何この初期宮崎駿みたいな気持ち悪い女性信仰。勝手にディストピア作っといて勝手に女に救わせんなよ、お前ももうちょっと闘えよ。頑張ってるらしい長回しも、特に長回す必要があると思えないし。このまま勝手にテレンス・マリック化していけばいい。