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1.26

『永遠の0』

怖いもの見たさで、山崎貴監督『永遠の0(ゼロ)』に行ったんですけどね、真珠湾や戦闘シーンでハリウッドに張り合おうと無駄にCG頑張りまくってるのは伝わったけど、台詞にアメリカって言葉すら出せないなら日本で戦争映画なんて作らなきゃいいのにね。
内容についてのあれこれは原作小説があれなんで、そこを突っ込むよりも、普通に室内での会話シーンの演出が酷いとか言った方が建設的だとは思うだけど、でもやっぱり、 お国のための戦争で命を落とすのはけしからんけど、手足を落とす程度ならオッケーという意味不明な論理の展開と、特攻隊になるのはあくまで個人の選択の自由と思わせる描写(でも結果的に特攻で死んだ人は立派とされる)が、巧妙で狡くていやだなあとげんなりうんざり。現代パートでただのプー太郎の若者が「君にはあの人の血が流れてるんだから大丈夫だ!」とか年寄りに言われてて、嬉しいか?そして単に、144分は長い。
ラスト、ゼロ戦が三浦春馬くんの前に現れるシーンの異様さに思わず声を出して爆笑したら、隣で号泣してたおばさんにめっちゃ睨まれて、怖かったです。
ただ、V6岡田くんはほんとにいい俳優になりつつあると思うので、こんな仕事にめげずこれからも頑張ってほしい。