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2.12

『オンリー・ゴッド』

たまたま昨日↓と同じ時間に同じシネコンの同じスクリーンの同じ席で見たんですけどね、ニコラス・W・レフン監督『オンリー・ゴッド』 、作品は昨日とうってかわって、何が面白いのかさっぱりわからなかった。
タイを舞台に、かなりトンデモなエキゾチック感、意味ありげな殺人事件、謎めいた無表情の登場人物たちを照らす真っ赤な照明、蟹が撮影してんのかってくらい繰り返される横移動、大袈裟な音楽と音。久しぶりに、「だから?」と言いたく映画でした。
『ドライブ』にもそこまで乗れなかったけど、デンマーク時代の作品をWOWOWで見てみたらほんとにつまんなくて、もうその頃に戻ってしまった感じ。本人は好きなことできて楽しいんだろうけど、やっぱり田舎のオタクにお金と自由を与えるとロクなことにはならないんだなあと改めて。なんやろ、アメリカ行ってタランティーノになれるとでも思ったんだろうか。ライアン・ゴズリングの二枚目っぷりもパロディならいいけどこんな本気で決められるとちょっと引く。
で、散々どうでもいいもの見せといて、最終的にはママの子宮に戻りたい僕ちゃんの物語って、20代が作るならまだ笑えるけど四十過ぎたおっさんがこれはイタい。