2.16
『スノーピアサー』
雪だ!ポン・ジュノ監督『スノーピアサー』だ!
これ、ポン監督ハリウッド進出作と思ってたら、タランティーノの会社がプロデュースしただけで一応韓国映画だったんですね。それでもジョン・ハートやエド・ハリスなどキャストは超豪華。そん中きちんと重要な役でソン・ガンホを使うポンさんは多分とてもいい人。
温暖化が進みまくった近未来、それを押さえるための化学物質で逆に凍ってしまった世界、地球上の生存者はノアの方舟よろしく超巨大な一台の列車に乗って、前方車両の富裕層と後方の下層階級が分断されたまま、十数年間生き延びている。マンガみたいな話やなと思ったら原作はフランスの有名なコミックらしく、映画自体もあくまでアメリカンなもののパロディって感じで(ティルダ・スウィントンのキャラとかさ)、まあまあ。
列車という、縦に長い密室という空間が、最初の方は面白かったけど(樽みたいなので扉を開ける作戦は笑った)ひと車両ずつ移動していくごとにただスタジオを移動してるようにしか見えず、美術さん大変やったやろうなあとは思ったけど、全然アンストッパボーな興奮は感じられず。こういうステージクリアものって、どうしてもゲームにしか感じられない性分でして。
韓国映画らしく、戦闘シーンは銃じゃなく斧やナイフで生々しく展開されるのは良かった。映画が進むにつれ、さすがにこの主人公メンタル弱過ぎね?とちょっとイライラした(友だちは見殺しにするくせにエンジン見たくらいで泣くなよ)。やたらとメルヘンなラスト、まあ仕方ないのか。