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3.03

染谷ドラゴン

オーディトリウム渋谷さんで濱口竜介監督『不気味なものの肌に触れる』と併映された、ずっと見たいと思っていたけど上映されるたび満席とかで機会を逃しっぱなしだった染谷将太監督作品『シミラー バット ディファレント』を、ようやく。それでも人気二作品で、今回もほぼ満席。
16ミリフィルムで丁寧に撮られた、若い男と女の、なんてことない日常の姿が、そのきらきらした若々しさと可愛らしさにひとりで悶絶しながら見てました。ベランダでタバコ吸うとこやっぱやるよね〜!と完璧にいい歳こいたもはや性を超越してオカマ目線全開。主演も兼ねてる染谷くんの、『永遠の0』とは真逆の今どきな雰囲気と、相手役演じる平野鈴ちゃんの突っ張った魅力も素敵で。もちろん撮影や編集の端々に、監督がいかに映画好きでちゃんと考えて作られてるかがわかる面白さもたくさんあって、でもこの話(共同脚本は瀬田なつき)をおっさんの映画オタクが撮ったら目も当てられなかったはず。
しかしやっぱり欲を言えば、せっかくだから一度はフィルム上映で見てみたいなあ。

で、もちろん『不気味なものの肌に触れる』も、昨年一度試写で拝見してるけど、再見。ここでも改めて染谷将太の別の魅力にも驚きつつ、やっぱりドラゴン監督の不気味なものを撮る力にどきどきさせられる。そして二回目にしてようやくなんとなく話の筋が理解できた、気が。ここまできたらもう続編作ってもらわなきゃこっちが困る。