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3.21

『あの頃、君を追いかけた』

怠惰な私のためにありがとう新文芸坐さん、ってことで、昨年の公開時に見逃してしまっていた台湾映画ギデンズ・コー監督『あの頃、君を追いかけた』 をようやく。見た人たちの悶絶コメントを聞いてだいぶ気になってたのよ。
94年の台湾、とことん下らない下ネタといたずらにしか興味のないバカ男子高校生たちがひとりの優等生にみんな恋をし、告白する勇気もないまま大学生になり、日本のAVにハマったりしてる間に月日は流れ、社会人になり、それぞれの人生を歩んでいく…。ほんと、「男子ってバカよね」としか言い様のない世界なんだけど(男子って授業中にオナニーしたりするの?)、久しぶりに映画見てキュン死にするんじゃないかと思いました。ぴかぴか輝く十代の恋心、そよそよ爽やかな木々の緑、きらきら光る海辺の光、映ってるものすべてが眩し過ぎて正視できないレベル、途中で本気でサングラスかけたくなりました。こっ恥ずかしくて見てらんない、とかじゃなくて、マジで眩しいの。不自然なほど具体的なセックスには近づかないし。
78年生まれの監督さんは日本のマンガの影響をかなり受けてるのか、かわいらしいポップな演出も悪くなく、99年実際に起こった大震災をきっかけに離れていたふたりが久しぶりに連絡をとりだすシーンも感動的。家の中では何故か全裸、とかどうでもいいネタも憎めず、出演してる若者たちもみんな素敵。『ウルフ・オブ〜』も大好きだけど、たまにはこういう映画を見て心の浄化をしないと。ね。

とうとう明日になってしまった「ラブコメ研究会vol.1」、準備不足がバレないようにがんばるので、よろしくお願いします!