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4.02

『東京戯曲』

知り合いのかわいこちゃんが出てるから、って理由だけで見に行った平波亘監督『東京戯曲』 が中々面白かった。
チラシの説明によると物語の内容は監督の実体験を限りなく現実に近く脚本化した、とのこと。古泉智浩のマンガ的な。
その内容とは、売れない戯曲作家が妻に浮気されたうえ離婚を迫られ、必死で拒否するも決意の堅い妻が自分の元に戻ってくる気配もないまま、数人の男女を巻き込んでああだこうだ。現実と妄想が入り乱れて不思議な世界になっていく、という映画自体にたいした驚きはないものの、「現実通り」と言ってるわりには、今時珍しいくらい芝居がかったセリフ回しや、かっこつけてるくせにどう見ても情けない主人公が、皮肉ではなくちゃんと笑えて。無駄に重い映画だったらいやだなーという懸念は的外れで、ひと安心。あまり知らない俳優さんばっかりだったけどみなさんいちいちハマってて。
もし本当にこの話が事実のまんまだとしたら、これを映画化しようとした監督さんは相当大変な人なんだろうと推測するも、でも最後にはちゃんとかっこよくなってるから、そりゃそうだよね。