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4.20

『アデル、ブルーは熱い色』

スピルバーグおじさんが絶賛とのことで、アブテラティフ・ケシシュ監督『アデル、ブルーは熱い色』 を見てみて、こんな映画を褒めるなんてスピルバーグもだいぶこじらせてるなあと。
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞、女の子同士の恋愛を衝撃的なセックスシーンも含め179分間近い距離からの手持ちカメラで見せてくれます。それが、特に凄い!ってわけでも全然おもんない!ってわけでも、特になく、いたって普通の映画やな…ってのが正直な感想でしょうか。3時間退屈はしなかったし、具体的な数字は出てこないけど季節の移り変わりで時間が流れてる感じとか、主演のふたり以外の役者の顔とか、いろいろ良いし、やっぱりさすがにこの女優たちすごいなと感心もした。でもまあ物語としては、若い頃に出会った好きな人と、愛し合ってるのにもう二度と元には戻れないほど大人になってしまう、って、異性愛とか同性愛とか関係なく二十代の恋愛あるあるだと思うし、パスタや牡蠣の使い方のダサさは頂けなかったし、全然エロくない絡みのシーンは悪くないけどさすがに長いよとちょっと疲れた。あと、スギちゃん風デニムベストはやっぱり可愛いフランス人だから耐えれたけどさ。アデルが緊迫した場面でも平然と嘘をつく姿が自分のようで少し動揺しました(しかしセックスよりもあの喧嘩シーンの方が迫力を感じた)。
しかしですよ、いくら愛の行為といえども他に客のいるカフェで手マンはいけません!