4.25
『LEGO(R)ムービー』
だって、レゴが動いて喋ってるって聞いたら見逃すわけにはいかんでしょと上映最終日に駆け込んで、フィル・ロード&クリス・ミラー監督『LEGO(R)ムービー』 を3D字幕版で見てみたら、これがもう想像以上によくできた映画で、満足。
かなりディストピアなブロックシティが舞台、おしごと大王という、ほんまに和民の社長そっくりな悪者に支配された無力な国民たち、その代表みたいな没個性の主人公エメットくんが空っぽな頭のまんまで世界を救うまでの物語。
「選ばれし者なんていない!」というまっとうなテーマを軸に、アクション映画としても興奮できるし、ひとりの男の子の恋と冒険を通しての成長物語としてもほぼ完璧。大人が本気でレゴを映画にする、というオタクっぽい作品を通してのオタク批判も痛烈で(ディズニーランド批判、ってのは深読みし過ぎかしら)。もちろん過激なアメリカンジョークもだいぶ笑える(バットマン自作の生い立ちの歌が最高)。最後の展開は結構驚きだったんだけど、ちょっと泣きました(しかしあの親父はブッシュそっくりさん、ってことでいいんだよね?)。
画面のすべてがレゴで構成されてる世界(水しぶきや機関車の煙までレゴ!)を3Dで見るのはちょっと疲れはしたものの、でも可愛かったから良しとする。どこかでまた上映する機会があれば、おすすめ。