人生丸ごと大型連休、がキャッチコピーで生きてるもんで、ゴールデンウィークとか言われてもちょっと困るんですけど、なんとなく世間の休日モードの波に便乗してろくに映画も見ずだらだらとこの一週間を過ごしてみたのですが、さすがにラストと聞けば行かないわけにはいかぬとちょこちょこ「THE LASTBOUS さよならバウスシアター、最後の宴」 には通っておりました。ほんとに初期の、全然お客さんが入ってないサーフ爆音から通ってた者としては、バウスシアターがなくなるのは残念極まりないのであります。
なので、4月26日の初日から駆けつけ、開場前に死にかけの樋口社長からいかに死にかけかというお話を伺ったあと、『ゴダール・ソシアリスム』の凶暴な音と映像に巻き込まれたり、スコリモフスキ『シャウト』を爆音で見るのは二回目なのにやっぱり笑いをこらえることはできずゲラゲラ笑いながら叫び殺されてみたり、スタンバーグ『紐育の波止場』マーク・リボー無声映画ライブを見て聴いてあまりのかっこよさに悶絶したり、黒沢清監督のトーク付きスピルバーグ『フック』を中学生のとき公開当時に見たぶりに見直して、あまりの混乱っぷりにこっちまで混乱したりしてました。しかし黒沢さんには椅子を用意してもよかったんじゃないか。
と素敵な爆音体験をしたあとは余韻に浸って吉祥寺で呑んだくれたりしてたけど、マジでバウスがなくなったら吉祥寺に来る用事もなくなるよなー。