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7.01

『NOTHING PARTS71』

仙頭武則監督『NOTHING PARTS71』 を見ながら、しょっちゅう沖縄出身と間違われるような顔をしときながら(監督本人からも言われた)、沖縄について全然知らないなあと大いに反省したのはもちろんなのですが、でも決して沖縄問題を政治的に扱った固い映画なわけでなく、いろいろな面白さに満ちた作品で。
あの仙頭プロデューサー(今ウィキペディアを見てみたら手がけてはる作品ほんまにほとんど見てた)監督デビュー作って逆にどんな作品かまったく想像もつかなかったのですが、冒頭のタイトルのかっこよさからあまりに予想外過ぎてびっくりし、そのあとも、かっこいい音楽、 52歳のおじさま(失礼)が撮ったとは思えない瑞々しい映像と沖縄の姿に驚きの連続。同じ歳くらいしか共通点のないふたり以上でも以下でもないウチナンチュが赤い車に乗ってどこへ向かうのか全然わからんけどとりあえずもっと行けと言いたくなるような。ドキュメンタリーのようなフィクションのようなでもドキュメンタリー。今見られてよかった。
もちろん、免税店の目の前で行われてる遺骨収集や軍用地ビジネスなど、初めて知る沖縄の事実にも驚きっぱなしだったけど、出てくる俳優さんたちも沖縄では有名な役者さんや芸人さんたちらしいがほとんど初めて見る人ばっかりで、登場人物たちの異様な存在感もすごかった。中尾彬の異様さも中々だったけど。