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9.04

『思い出のマーニー』

予告を見て結構期待してた米林宏昌監督『思い出のマーニー』、途中までは「おお、これは傑作じゃないか」と興奮したけど、後半がだいぶ残念だったか。
喘息を抱える孤独な少女が病気療養のために訪れた田舎街で過ごすひと夏の物語が、明らかに、廃墟に集う亡霊たちの恐怖の物語と化し、それはそれで有り、みたいに進む映画と、百合映画なのもこれはこれで有り、みたいに観客を置き去りにしていく勢いがなかなか良く、生きてようと死んでようと女同士だろうと、無条件にお互いを受け入れ合う孤独な子どもたちの姿にはぐっときたりもしたんだけれど、徐々にマーニーの正体が明らかになるにつれ、そんな小さいところに落ち着かなくてもーと悔しい気持ちに。まあ原作通りなのかもしれないし、夏休みのジブリ映画にそない過激なものを求めるのも無理なのかもしれんが。「ふとっちょぶた」は悪口というよりただの同語反復なんじゃないか。
とにかく吹きまくる風の存在に相変わらず元気な宮崎駿を感じ、クレジットでは種田陽平の仕事を堪能しました。

いやいやしかし、錦織くんマジすごい!この勢いで矯正してほしい(顎)!