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9.30

『舞妓はレディ』

個人的には大好きやけどとにかく地味で暗かった前作から一変、とにかく明るく楽しい素敵な作品だった、周防正行監督『舞妓はレディ』 。全然情報を持たずに見たもんだから、まさかこんな本格的なミュージカルとはと驚いたけど、音楽も舞台となるセットもとても立派で、135分まったく退屈せず見れました。
地方から出てきた方言ばりばりの女の子が、努力して京都弁を獲得し、一人前の舞妓になるまでの成長物語。コメディとしても面白いし、レディたちの物語としても感動できるし、京都や映画のお勉強にもなるし、見て損はないかと。
まあとにかく主演の上白石萌音ちゃんの可愛い笑顔と澄んだ歌声と立派なおでこが素晴らしいのなんの。この娘がくるくる動き回る姿を見てるだけでも幸せな気持ちになれて、周りの役者さんの唄も踊りもみんないいし、このテンションだと竹中直人(役名は青木富夫だって)とそれを継承する高嶋政宏の暴走もなんか許せる。回想シーンと二度目の研究室のミュージカルシーンには思わず涙々。
でもこの映画通り、舞妓になるのも大変やろうけど、オーディションで選ばれたからって、十六歳の女の子が、芝居して唄って踊って舞妓の真似事まで覚えてって、今さら女優ってすごい仕事やなあと感心したのでした。
でも私、『マイ・フェア・レディ』って見たことないのよね…。