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10.04

『ジャージー・ボーイズ』

土曜のほぼ満席のシネコンで、中盤から、そりゃこんなん見せられたら泣かんわけにいかんやろとぐずぐず文句を垂れながら、クリント・イーストウッド監督『ジャージー・ボーイズ』 。しかし黒い。
1950年代、ザ・フォー・シーズンズが結成されるまでとされてからの成功有り挫折有りの成り上がり物語。音楽もの映画ってとりあえず泣けるよねってのもあるけれど、でもこれは色んなポイントで相当おかしな映画だと思うからいわゆる感動作とも違うと思うけど、どこまでもエンジェルなフランキーくんに涙々。いくらボーイズの映画とはいえこの女の扱いも酷いなと思わず笑ってしまった部分もありますが。しかしまさかのあのTV。
で、全然知らなかったんだけど、この映画は、アメリカで大ヒットしたミュージカルの映画版だそうで、出演してる俳優もほぼ映画初出演の舞台俳優さんたちらしく、見たことない人ばっかりだったんだけど、それはそれで良かったですね。みんなの年齢不詳感が映画の不気味さにも繋がって。
個人的にはもちろん、良い映画を見てテンション上がって、そのままイタリア料理を食べてワインを二本空けて、カラオケで「君の瞳に恋してる」を熱唱して(リピート)、という、大変正しい 楽しみ方を堪能したのでした。今見ても十分すごいけど、もうちょっと歳とってから見たら更にギャン泣きするんだろうな。
が、一夜明けてしかし、この映画と同時期に公開中の某邦画がほぼ同じ尺(135分)でこの展開って、なんの因果かと思うよね。ウォーケンさまは一徳さま、でいいのかな。