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11.11

『異魚島』

何気に大体見てるけど、やっぱり未見のものはチェックしときたいなくらいの軽い気持ちでめちゃくちゃお久しぶりなシネマヴェーラさんに向かい、「韓国映画の怪物キム・ギヨンとキム・ギドク」にてキム・ギヨン監督『異魚島(イオド)』(77年)を見てみたら、あまりの衝撃に震えた(ちなみに、ギドクには興味ゼロ)。
済州島に実在するかしないかわからない伝説の島・イオド、海女の女たちだけが生活している謎の島、そこを訪れる男たちのミステリー…、のはずが、みんな好き勝手に死んだり生き返ったり、混沌を極める。明らかにめちゃくちゃセックスの話なのに、とってつけたように環境保護のテーマをぶち込んできたりして、混沌を極める。真剣な顔をして女性の不妊について語ってるのに、その舞台が何故かアワビの再生工場で、ふざけた下ネタなのか本気なのか、混沌を極める。いやあ、凄かった。無駄に引いた画、響き続ける太鼓、ラストの展開にはあまりの事態に声を出して笑ってしまった。怖いもの見たさにオススメ。
しかしこの、巫女みたいなおばさんを代表に、狂った韓国女たちのノリは実感としてわからなくもなく。下手したらウチの親戚たちも死んだちんこに何かしでかしそうだもの。