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11.20

『誰よりも狙われた男』

やっぱり好きな俳優さんだったので遺作は見ておきたいなとフィリップ・シーモア・ホフマン目当てでアントン・コービン監督『誰よりも狙われた男』 を見に行ってみたが、他にも、ウィレム・デフォーやロビン・ライトやと豪華な共演者たちも素晴らしく、かなり地味だけど大人なスパイ映画で、面白かった。そんな中赤子の手を捻るように扱われるレイチェル・マクアダムスも良かった(でもみんなその可愛さにメロメロ)。
9・11以降のテロリスト対策を巡り、ドイツとアメリカとロシアの政治的な駆け引きが粛々と進む中、ドイツのホフマンとアメリカのロビンと誰よりも狙われているイスラム過激派の青年との「正義」が、どういうところに着地するのか緊張の二時間(『イコライザー』での「正義」の意味と違い過ぎてそれも面白かった)。特に派手なことが起こるわけではないけれど、ホフマンの巨体が苛々と仕事をしてる姿だけで十分保つ。そしてホフマンの背中が泣ける。
文字通りファックな展開になるラスト、ホフマンが「ファック!」と叫んだ瞬間、本当にすごい役者だったんだなと改めて思い知りました。合掌。