12.01
『花宵道中』
安達祐実の濡れ場って、なんか見たらあかんものを見に行くような、背徳心を抱えながらの豊島圭介監督『花宵道中』 。
江戸時代の吉原で生まれ育ち男の相手をすることしか知らずに生きるヒロインを、子どもの頃から芸能界で女優として生きてきた安達祐実が演じる、という事実が既に何よりもドラマチックで泣けることがこの映画のクライマックスな気がしつつ、江戸が舞台で立派なセットや豪華な着物は揃ってるものの、役者たちの芝居や雰囲気があまりにも今っぽ過ぎて(遊郭がキャバクラにしか見えない)、これなら現代劇でもいいんじゃないのかと思わなくもなかったが、丁寧な演出のおかげでコスプレの茶番劇にならないギリギリセーフだったかと。安達祐実が頑張ってたし。津田寛治には悪代官がよく似合う。
ただ、この設定でこのキャスティングで友近使うなら、もうちょっと五社先生感が欲しかった。この友近と高岡早紀はもったいない!
で、本日発売の「BRUTUS なにしろ映画好きなもので。」にて、ラブコメ担当として、湯山玲子&ヴィヴィアン佐藤さんと鼎談しています(加瀬亮の裏)。是非ともお手に取って、ものすごい色物感をお楽しみ下さい!