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12.02

『神さまの言うとおり』

たいして面白いとも思わなかったけどこんなバカバカしい映画を作る大人たちがいるんだって事実にはちょっと感動できた、三池崇史監督『神さまの言うとおり』。原作漫画は全然知らない。
退屈な日常にうんざりしてるらしい若者の元に、突然謎の凶悪だるま参上で日常は惨劇に様変わり。映画開始5分で、スクリーンには血まみれの高校生の死体の山。その後も、次から次へと出現する凶悪招き猫やら凶悪こけしたち(←声はダチョウ倶楽部なのに、怖過ぎて正視できなかった)。なんのこっちゃわからないまま、なんの疑いもなく人を殺していくこれらのキャラクターたちの暴走が、あまりにもフザけきったアホらしさで、一応意味ありげな命と日常の大切さ的なメッセージさえ同じくらいアホらしいものに感じられるのが、多分面白いんだと思う。でもこれを二時間近くはさすがにキツかったか。でもほんと、人気アイドルを使ってこんなえげつない企画(内容的にも映像的にも)が通るのは、やっぱり三池崇史だからなのだろうか。
初めてちゃんと見た福士蒼太くんの、あどけない雰囲気に対して男っぽ過ぎる骨格はちょっと苦手なタイプ(って、どうでもええか…)。ヒロインの女の子を、AKBのうるさい奴だと思ってたのにクレジット見たら別人だったことがこの映画最大の衝撃だった。