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12.08

『トワイライトささらさや』

まったく期待してなかった分この面白さは驚きだった、深川栄洋監督『トワイライトささらさや』 (でもこのタイトルの意味はよくわからない)。笑って泣ける秀作だと思います。
わざとおもちゃっぽく撮られた町ささらを舞台に、人間みたいな幽霊と幽霊みたいな人間のファンタジー、なんだけど、時間の流れやそこにいる人たちがとても丁寧に扱われているのが良かった。脚本に五年かけたってのも納得。大泉洋に乗り移られた富司純子をこれでもかってくらい切り返した努力は買う(もちろんあの子役の熱演も)。
冒頭から既に死んでる大泉洋が落語家って設定も、原作とは違うらしいが、この役者を活かしきれてる感じ。おかげでモノローグが全然いやじゃない。誰か絶対この人使って本格的なラブコメ撮るべき。新垣結衣の、あまりにも無垢なキャラと常に垂れ下がる後れ毛にはちょっと疑問を抱いたが、とにかく悶絶するほど可愛いかったのでまあいいかと。他にも、小松政夫親分や中村蒼くんも良かったし、見てみて。