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12.27

『自由が丘で』

シネマートさんの大スクリーンだと噂を聞きつけて行ったのに私が見た17時の回からは小さい方になってしまっていたがまあそれでもいいかと思えるホン・サンス監督『自由が丘で』(素晴らしい映画だけど絶対大きい画面で見たい!と思う類いの作品ではないかと)。
ソウルの小さな町にかつて惚れた韓国女を捜しに来たらしい加瀬亮演じる日本人のモリさん。彼が彼女に送った手紙を元に、男と女が入り乱れ、ワインと焼酎が入り乱れ、韓国人と日本人とアメリカ人が入り乱れ、過去と現在が入り乱れ、ただ確かなものは「時間」だけという、まさかのSFファンタジー。その鮮やかな時間の流れにうっとりしきりの67分でございました。今までのホン作品に比べて男のろくでなし感がやや抑えめだなとは思ったけど、それでも相当ダメ男の加瀬亮、ほんと凄い役者さんですね(知り合いに似過ぎでちょっと笑ってしまったけど)。しかしホンさんの映画を見ると、酒とタバコが恋しくなって、誰でもいいから男の人と会いたくなって、色々衛生上良くない気もする。