1.12
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
クンニの次は3Pかアメリカのビッチも大変やなと、デヴィット・クローネンバーグ監督最新作『マップ・トゥ・ザ・スターズ』 。見てる途中、セレブ子役の少年の冗談みたいななで肩が気になって仕方なかったものの(ほんまにボウリングのピンみたいな体なのよ)、中々笑えて面白かったです。
ザ・ハリウッドを舞台に、落ち目の女優、生意気な子役、幽霊みたいな周囲の人々、幽霊になった周囲の人々と、まともな人間がひとりも出てこないクレイジーな世界でスターになるには(って、最終的にとんだスター違いだったと気付くんだけれど)。
一見まともでもなんだか歪な世界と、見てて妙な違和感がある画面とがうまいことマッチしてて、意味深なようなそうでないようなよくわからないセリフたちも嫌みな感じはせず。相変わらず、誰のために何のためにここまで体張って頑張るのかがよくわからないジュリアン姐さんの暴れっぷりも期待を裏切らず、素敵でした。
それにしても、ハリウッドという男社会で女が生き延びる道はどこにもないのかねえ(しかしこれが実話を基にしてるって、どういうことよ)。