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1.31

『ジャッジ 裁かれる判事』

上映時間のタイミングが丁度いいからと適当な理由で見に行ったデイビッド・ドブキン監督『ジャッジ 裁かれる判事』 が、中々良かった。
小さな町でベテラン判事として周囲から尊敬されている頑固な父親と、家族との折り合いが悪く町を飛び出し都会でヤリ手弁護士として活躍する息子、そんなふたりに父親にひき逃げ殺人疑惑がかかったことから不仲な父と息子、容疑者と弁護士という関係が色々変化していく。
勝手にばりばりの法廷劇を想像してたらまったくそんなことはなく、いい年した男たちの自分探しストーリーで、終盤には見ててちょっとこっ恥ずかしくなるくらいのハートフルなヒューマンドラマになっていったんだけど、それでも悪くないと思えたのはヤヌス・カミンスキーの不穏なカメラのせいかニック・シェンクのよくできた脚本のせいか。多分主人公(ロバート・ダウニーJr.)と同年代の男性が見たらギャン泣きすると思います。ちょっと8ミリカメラに頼り過ぎじゃないかしらってのと、お気に入りのレイトン・ミースターちゃんの活躍が中途半端だったことはやや残念。