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2.16

『ANNIE/アニー』

幼少の頃ミュージカルの舞台を見た記憶はあるのだが(猪木寛子世代)、しばらく見ない間に主人公は黒人になって、名曲Tomrrowはヒップホップ調に編曲され、イングリッシュ・シープドッグは雑種犬になってけど、ウィル・グラック監督『ANNIE/アニー』 、素晴らしかったです。絶対もう一回見る。はいジェイミー・フォックスと結婚したい。
ここまで有名な作品ですから主な物語は原作そのまま、古き良きディズニー映画ばりのわかりやすいキャラクターたちがあっけないほどハッピーエンドを迎えるってだけの話なんだけど、それでも感動させられる勢いがありました。
アパートの小さな一室に並んだ二段ベッドのおちゃめなふたご的女子寮感に既に涙、勝手に盛り上がってる福祉局員、映画内映画のキャストとマイケル・J・フォックスの無駄遣い、その他諸々細かいことが好み過ぎたってのもあるけど、現代のマンハッタンに舞台を変えて、それでもどこまでもみんなに愛されるアニー(さすがに現代のティーンは野良犬追っかけて遊ばないと思うけど)、かと思いきやニューヨーカーのセルフィー中毒に踊らされる大富豪、街の使い方や、よく考えるとだいぶおかしなことをしているミュージカルシーンから漂う多幸感も最高で。もちろん赤いワンピースの見せ方も。ここまで良い映画ならエンディングの平井堅にだって寛容になっちゃうよ。騙されたと思って見てみるべし。