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3.10

『はじまりのうた』

マーク・ラファロの出演作にハズレなし、と密かに思っているので、ジョン・カーニー監督『はじまりのうた』 を見に行ったら、終映後の女子トイレでOL二人組みが「明日も見たい!」と叫んでいたので、良い映画なんだと思う。
失恋直後でボロボロのミュージシャンの女と、ガラケーとクラシックカーを愛する落ちぶれた音楽プロデューサーが、マンハッタンの片隅で出会い、予算もスタジオもない状態でデモテープ作りを始める。お金も場所もない、ということで、録音はすべて街中で。ベテラン監督がゲリラ撮影で新作を撮りあげる、と言い換えると微妙にテンション下がるけど、いい年した大人たちがニコニコしながらアホみたいなことをしてる姿は見ていて楽しく、最後にはすべてまるく収まるおとぎ話感も含め、可愛らしくて素敵な映画。オススメ。やっぱ娘が参加した瞬間にはうるっときた。それにしても今作やら『アニー』やら、最近のニューヨークは映画撮影に寛大で、すごいですね。
主演のキーラ・ナイトレイは、美形が過ぎて最早可愛いのかもよくわからなくなってきたけど、このマーク・ラファロはかっこよ過ぎてやばい(『フォックスキャッチャー』とのギャップもすごい)。元彼の声は高過ぎていや。