3.21
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
どうにもこうにも英国人俳優が苦手なもので、今イチ乗り気しないままモルテン・ディルドゥム監督『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』 にチャレンジしてみたが、やっぱりダメだった。たまに渋谷のシネコンに行くと外国人客の多さにびびる。
実話を元にしているという、第二次世界大戦中、読解不可能と言われたドイツの暗号「エニグマ」の解明に挑んだ天才数学者アラン・チューリングの驚愕な人生。現在のコンピューターと元となるマシーンの開発を巡り、彼自身の変わり者の性格とその秘密、政府の陰謀、スパイ疑惑、など、ドラマチックな要素が満載なのに、映画自体が全然ぱっとしない。主演のベネディクト・カンバーバッチの頬の面積がでか過ぎることとは関係なく(熱演だとは思ったけど)、ドキっとする瞬間がなかった。チームのメンバーが彼を受け入れる瞬間とか、適当過ぎないか。天才が故の「モンスター」としてのアランの姿も、現実には自殺したという結末があるとは言え、『風立ちぬ』のようなホラー感もなく。この真面目さと退屈さが英国っぽいと言えばっぽいのか。