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3.24

『正しく生きる』

一応岸部一徳や柄本明など有名俳優も出演してるけどほとんどの役者やスタッフは京都造形大学の学生さんたちで製作されたという(全然詳しく知らないけれどHPの情報によると北白川派というプロジェクトだそうな)福岡芳穂監督『正しく生きる』 を数日前に拝見。
どんな内容かまったく知らず、でも、立派なタイトルに反して、少年院から脱走してきたらしいめっちゃ悪そうな若者たち、娘を虐待する母親、簡単に人を殺しそうなヤクザ、そして世界を終わらせるための恐ろしいオブジェを制作する大学教授と、正しく生きてる人間なんてひとりもいないじゃないかと突っ込みたくなるような登場人物たちが、それぞれ生きていて、最後まで特にわかりやすいドラマがあるわけではないんだけど、スクリーンから漂う禍々しい雰囲気が悪趣味な作り物には思えず、こんな怖い映画久しぶりに見たなと震え上がったのでした。結構わけのわからない脚本に説得力を持たせる役者さんたち(学生さんたち)凄いなと非常に感心。でもやっぱり岸部一徳のキレるおっさんは怖過ぎてちょっと笑ってしまった。