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4.03

『酒中日記』

酔っ払い映画を見て酔っ払ってるうちに数日経ってしまったが、先日内藤誠監督『酒中日記』を見たのだった。
坪内祐三の原作エッセイについてはまったく知らず、主演を務めるご本人についてもほとんど無知識なもので、やたらと物知りなおじさんが新宿で呑んだくれてるだけのドキュメンタリー、と思いきや、あとで知ったけど、ちゃんと脚本があったり数台もカメラ使って撮影してたりと、結構きちんとした映画だったのでした…。
夜の酒場で遭遇した、重松清や中原昌也とただただおしゃべり、そういう状況が想像できる者としては面白く見たけれど、酒の場に全然興味のない人間にとってはどうなんだろう。ちょっといくらなんでも内輪感が強過ぎたか。ゴールデン街が舞台かと思いきやきれーなおねーちゃんがいる銀座のバーなんかでも呑んでて、さすが作家は映画関係者よりカネがあるんだなと思った。しかし何より、動いて喋る中野翠を初めて目撃できたことが衝撃であった。