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4.04

『阿片台地 地獄部隊突撃せよ』

特集上映に通う気が起きない病にかかって久しいが、さすがにこれは見逃すわけにはいかぬとシネマヴェーラさんで開催中の「祝・芸能生活50周年 安藤昇伝説」の初日に向かい、その筋の方々と一緒に、加藤泰監督『阿片台地 地獄部隊突撃せよ』(66年)をぴかぴかのニュープリントで拝見。
冒頭、広い荒野に並ぶ馬々、おおどこのジョン・フォードだジョン・ウェインはどこだと胸躍るかっこよさ、そんな映像にまったく引けを取らない安藤昇さまのお姿に、やっぱり色々桁が違うぜーと素直に感動、していたら、映画はだんだんトンデモない方向へと転がっていき、爆笑しながら見ていると、まさかの衝撃のラストにひっくり返り。いやあ、最高に面白いしかっこいんだけど、なんやかんやで地獄部隊めっちゃ楽しそうやし、上司のキャラぶれ過ぎやし、日本語のままならない中国娘は饒舌過ぎるしで、突っ込みどころも満載で、堪能しまくりました(個人的に最もツボだったのは「惚れてるんだったらはっきり言え!」とキレるところ)。
上映後の山根貞男氏のトークショーは、フィルムの復元から加藤泰監督と安藤昇の関係についての大変お勉強になる内容だった、のだが、何も知らないお客さんからすると、絶対に組系関係者の方に見えるんだろうなという思いは拭いきれなかった。