5.10
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
顔の腫れが引かないので近所で見れる映画という限られた選択肢の中で、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を見てみた。
過去にヒーローもの映画で人気を博した今は落ち目の中年俳優が復活を賭けたブロードウェイの舞台で成功するのかしないのか。偶然先日見た『シェフ』と同じく、SNSに疎いおっさんたちの再起の物語という点で被っているのに何がここまで違うのかしら。料理人の日常の方が全然奇跡起こってた。
マイケル・キートン演じる主人公のいい歳してかまってちゃんなこじらせ方も見ててイライラするし、批評家の言葉も面白くないし、驚異の長回しも普通にカット割ればいいのにとしか思えないし、なんだかね。こういう、とんがったふりして行儀の良い人(いい人、とは違う)は幾つになっても苦手。