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5.11

『グッド・ライ〜いちばん優しい噓〜』

鏡を見てもまだ腫れているのか元々こんな顔だったかわからなくなってきたので見切り発車で街に出て、知り合いのキチガイから勧められたフィリップ・ファラルドー監督『グッド・ライ〜いちばん優しい噓〜』 を見に行ってきた。
1983年のスーダン内戦により難民となった数万人の子どものうち、2000年に全米各地へと移住することを許可された4人のアフリカ人の若者たち。予告やCMではハリウッド女優のリース・ウィザースプーンがばりばり主演の映画みたいになってるけど、実際には内戦で身内を失い命からがら生き延びたこの4人がアメリカで新しい生活と折り合いをつけていくことを中心にした物語で、そこに絡むリースが、特におおげさなきっかけがあるわけでもなく、淡々と彼らをサポートする地味な存在で、その距離感がとても良かった。そしてやっぱり実際に難民だったという主演の4人が魅力的で、ノッポがだいぶ泣ける。
タイトルの「優しい噓」の正体がかなり予想外だったのでびっくり、この噓はバレたら大変なことになるんじゃないかと思ったけど、まあいいのか、と思える優しい映画。