5.16
『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』
↓先日とは真逆に、バリバリの香港映画かと思ったら舞台は全篇アメリカだったアンドリュー・ラウ&アンドリュー・ロー監督『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』 。スコセッシおじいちゃんが製作とのこと。
1980年代幼くして中国から違法移民としてニューヨークに降り立った少年ふたり、まんまとチャイニーズギャング「青龍(グリーン・ドラゴン)の幹部として出世していく彼らの、悲しく辛いけれどそうとしか生きられなかった物語。
男同士の友情、裏切り、組織の陰謀、警察の捜査、そして色恋、休む暇もなくフルコースでかっこよく見せてくれる勢いと濃度は、俳優たちの顔の濃さとも相まって、ちょっと濃過ぎてお腹いっぱいと感じなくもなかったが、それでもやっぱり、ただヤンキーたちが大袈裟な喧嘩をしてるだけの日本の映画とは全然違う重厚感で、面白かったのでした。
ラストのオチがちょっと決まり過ぎなんじゃないかと思ったけど、それも含めて実話だって言うんだから、アメリカンドリーム恐るべし。