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5.22

『ザ・トライブ』

出演者が実際の聾唖者で、一切セリフも字幕も無し、手話のみで展開される映画と聞いてそれなりに興味を持ってミロスラヴ・スラヴォシュピツキー監督『ザ・トライブ』 を見に行ってみた。
寒そうなウクライナのどこか、聾唖学校の荒れた若者たち、無言で繰り返される窃盗、暴力、売春などなど。手話の内容は細かくはわからないが、とりあえず、この世界ではよくないことばかりが起こりがちだということはわかった。
で、『バードマン』よりも滑らかな長回しのカメラ、一見過激なウクライナの現状、流暢な言葉よりも静かな世界に響く荒々しい物音の饒舌さを伝えたいんだかなんだか知らないけど、そんなことのためにこういう役者の使い方は個人的に大嫌いで、観賞後は不愉快しか残りませんでしたとさ。これが現実なのかもしらんけど、その選択肢しか与えてないのは監督やし。
女子二人の手話の身振りがとにかく激しくて、何か言うたびこれだけ動くのは大変そうだなと思った。それとやっぱり、あのトイレは気になる。