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6.12

『駆込み女と駆出し男』

「まれ」を見ていて、やっぱり大泉洋のコメディ俳優としての身体性はチェックしておきたいなと原田眞人監督『駆込み女と駆出し男』 を見てみたら、よくここまでどうでもいい映画が作れたなとある意味感動した。
143分中、大泉洋とキムラ緑子のやりとりが数秒良かった以外本当に何もなかった。時代劇の必然性がまったくわからない中途半端なフェミニズムとお上批判、笑っていいのか感動していいのかすらわからない感じるもののないエピソードの積み重ね。大泉洋を全然活かせてないうえ、現代でも見てて不安になるくらい線の細い戸田恵梨香が鍛冶屋職人ってのも無理あり過ぎやし。でもえらい立派な寺や建物で撮影してて、ついでに映画も立派なもののつもりなのかと思わせる映像美。困った。
ついでに、『ビリギャル』よりはお客の年齢層が高めってことくらい想像つくやろうに、ピカデリーさんあの冷房の強さはクレイジー。