なんの情報も持たず石井岳龍監督『ソレダケ／that’s it』 をシネマート新宿さんのスクリーン1に見に行ったら、これがえらい爆音仕様の上映で、久しぶりに腹に響くロックに乗せての映画鑑賞となったのでした。
がんがんに鳴り続けるブッチャーズの音楽と共に疾走するモノクロ画面、父への憎しみと悪の集団と戦う主人公、なんだか懐かしい映画の雰囲気（綾野剛のセリフとかさ）はそれはそれで楽しいけど、さすがに大したストーリーもなくこのMVみたいなテンションで110分はキツいかなと思ったが、中盤、人間よりも強い幽霊たちが暴れ出してからは、ぐっと普通に見やすい映画になり（画面もカラーに）俄然落ち着いて見れた。文字通り漫画みたいな展開も、ロックなら仕方なし。登場人物たちの名前が七福神みたいなのは謎。見慣れた俳優陣の中で、元E-girlが頑張っていた。
今回の染谷将太くんは素肌にGジャンを羽織るようなワイルドキャラで、だいぶ私度低め。