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6.24

『ジェームス・ブラウン』

ジェームス・ブラウンについてなんとなく凄い人くらいにしか認識してないのだが、テイト・テイラー監督『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』 をレディースデーに見てみたら結構な盛況で、世の中にはこんなJB好きの女性がいるのかとちょっと驚いたのでした。
冒頭から、既に成功したあとの老年期、貧しく不幸な幼少期、ライブで踊りまくる絶世期と、自由自在に時代設定が飛びまくり、ベトナム戦争もキング牧師もあっちこっちと、かなり無茶苦茶な作り。仲間やプロデューサーとの葛藤はあっさり流し、基本テンション高めでぶっ飛ばしてでも泣かすところは泣かす、それでいてJB自身もしまいには「すべての楽器はドラムだ!」とか言い出す相当無茶苦茶な人だったんだってのはよく伝わってくる、この映画自体がJBの音楽みたいなものなんだと。まあ『ジャージーボーイズ』のあとに有名ミュージシャンの伝記映画を作ろうとしたらこれくらいしなきゃ意味がないってのは当然なのかもしれないけど、これはこれで良いと思う。
主演のチャズイック・ ボーズマンの憑依系芝居とパフォーマンスは、本気のJBファンがどう思うかはわからないけど、素直に感動しました。