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6.30

『百日紅〜MissHOKUSAI〜』

上映最終日に見たもので公開は既に終わってしまった原恵一監督『百日紅〜MissHOKUSAI〜』 ですが、これは現代日本アニメ嫌いの私が見て良かった。アニメへの印象が変わりました。杉浦日向子の原作は未読、だけど是非読んでみたい。
葛飾北斎と娘であり浮世絵師でもあるお栄親子の、江戸の街を舞台にした物語。一応、盲目の妹を通して一貫した思いはあるものの、映画全体はオムニバス形式のように進んでいく。それが単なる漫画の面白いエピソードだけを集めて映画にしてみました的なダメ映画とは全然違って、アニメなのにちゃんと主人公たちが生きてる感じがするのが素晴らしい。『駆込み女と〜』なんかより数百倍もちゃんと時代劇している。
江戸に鳴り響くエレキギター、勝手に成長する犬、見えない波と風には震えました。声優もぴったりはまって、初めて杏を良いと思えた。
と、ベタ褒めしといてなんですが、本編上映前に強制的にメイキングを見せる方法はちょっとどうかと。 見る前から作り手の思いとか、知らんがな。