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9.21

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』

珍しくオシャレ音楽映画が続く、と言いつつ、本当に音楽には疎いもので、スチュアート・マードック初監督作品と言われても今イチピンとこないのだが、なんとなく『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』 を見てみた。昨日との共通点はプールでしょうか。
スコットランドのどこか、年代もはっきりしない(スマホ使ってたから現代だと思うけど)世界で、自意識過剰で情緒不安なガールとボーイのポップで切ないひと夏のミュージカル、と書くとなんか馬鹿にしてるみたいやけど、16ミリフィルムで撮られた映画自体からは憎めない真面目さが漂っていて、苦手な世界ではあるが嫌いではなかった。あと20分短かったら尚良し。ヒロイン、アンナ・カリーナにしては頬骨が出過ぎか。
しかしこの、フリッパーズギター感溢れるオリーブ少女の夢そのままみたいな趣味やセンスって、 2015年にはどんな風に受け入れられるもんなんだろうかと少し気になった。ヤングな観客にとってこれはこれで一周してオシャレなのか、中年のノスタルジーにしか見えないのか。そういうことも含め『EDEN』と比較して考えると面白いかもねと思いながらそこまで興味が有るわけではないので深くは考えない。