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3.18

『湯を沸かすほどの熱い愛』

写真がデカい。が、小さくする方法がわからない。

復活早々不機嫌で申し訳ないが、先日やっと見に行った中野量太監督『湯を沸かすほどの熱い愛』があまりの酷さだったのでご報告。
余命数ヶ月の母親と中学生の娘、蒸発したダメ夫とその連れ子が織り成す感動ストーリー、かなんか知らんけど、しょっぱな、男性監督が、娘の成長をブラジャーを使って表す時点で気持ち悪すぎて有り得なくないか(もちろんあの教室のシーンでは冗談じゃなく殺意抱いた)?それとこの母親(宮沢りえ)は家族とはいえ他者の人格を無視した行動ばっかりとって、『聖の青春』(大嫌い)もそうやけど、難病の人間は何しても許されるのか?そしてこの夫(オダギリジョー)は本当にただの女好きのだらしないロクデナシでしかなく、エジプト旅行の願いくらい銭湯売ってでも叶えてやれよ、と思うんですけど。それでも半数以上埋まってる客席は後半すすり泣きの大合唱で、その事態にこっちが泣きたいわ。
何を狙ったのかよくわからないアホみたいなラストも全然笑えないし、と怒りながら人に伝えていたら、「是枝裕和と中島哲也を合わせたみたいな映画だね」と言われて、ものすごく腑に落ちたのでした。怖いもの見たさにどうぞ…。