4.21
『ムーンライト』
やっと見たバリー・ジェンキンス監督『ムーンライト』。
治安の悪そうな黒人街に住む内気でいじめられっ子のシャロン少年が、いろいろあって、大人になっていく、胸キュン映画。これまでにあったようなオラオラしてる黒人成り上り系映画とは全然違う(それでも第3章でいきなりワルになってるシャロン君には笑ってしまったが)、地味といえば地味な、しかし相当にエモくて熱い。傑作!とは思わなかったけど、あんまり今まで見たことないような男たちの映画。いいんじゃないでしょうか。
カメラマンがこだわったという映像は確かに美しく、ムーンのライトがかっこよかった。大人の事情があるんだろうけどやっぱりこんな映画にアカデミー賞を与えるのはすごいと思うし、これと比べると『ラ・ラ・ランド』の能天気さはやっぱないな。