4.27
『スウィート17モンスター』
ケリー・フレモン・グレイクという監督が81年生まれの女性だという『スウィート17モンスター』を見てわかったことは、私、もう17歳のリアルとかに興味ないんだな…ってこと。
よく出来たアメリカ映画だとは思うけど(最近はエイミー・マンが流行ってるのか?)、思春期こじらせまくりのモンスターが色々あって毒っ気が抜けて人間になるって話に特にひねりはないし、最初から最後まで主人公の周囲の人たちはみんなめっちゃいい人ばかりで、これもある種のファンタジーなのかと思いたくなるけど、それなら『ReLIFE』くらいキラキラしててほしかったし、十代の女の子特有の苦しみというとどうしても『ゴーストワールド』が思い出されるけど、あの映画にあった、オタク女子ならではの痛々しいプライドと避けられない現実の厳しさ、みたいなものがあるわけでもなく、『JUNO』みたいな「十代の妊娠」という出来事をどうにかするという具体的な展開があるわけでもなく、ちょっと口当たりが良すぎたかな。ひとりでもがいてる主人公に、「大丈夫!20年後はもっと最悪だから!」と声をかけてあげたい。もちろんウディ・ハレルソンは最高やったけど。
とりあえずこのヒロインと20年前の私の共通点は、常になんか食べてるってことくらいですかね。