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4.28

『午後8時の訪問者』

何気にかなり好きなジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作『午後8時の訪問者』を見たよ。
まだ若い女性医師ジェニーの元に診療時間を過ぎた午後8時に現れた訪問者、ドアを開けなかったことから起こってしまった殺人事件にジェニーがとり出した行動とその結果とは…なサスペンスなヒューマンドラマ。
前作『サンドラの週末』同様、主人公の善意と誠意、それをウザいと感じる人がいることはわかりつつ、それだけで映画を進めていく、強引!だけどこれでいいんだよ!という熱い想いはやっぱりぐっときた。ただそれがサスペンス要素を混ざると一見何が起こってるのかかなりわかりにくいため、主人公の行動が何か目的があるのかないのかちょっともやもやする。
でもそのもやもやの末、小さな診療所に助けを求めたアフリカ系黒人の少女が死に至ってしまった理由がわかったときの衝撃はそれだけに大きく、もやもやしてるだけじゃダメなんだよなと反省するのでした。
しかしですよ、あの研修医はちょっと根性なさすぎじゃないか?