8.10
『ウィッチ』
エスパー魔美派としては一応見とくかと軽い気持ちでロバート・エガース監督『ウィッチ』を見てみたら、想像以上にガチな魔女モノでびびった。
中世のとある村から追い出された敬虔なキリスト教一家、自分たちだけで貧しく生きる中、赤ん坊は神隠しにあうわ長男は悪魔に取り憑かれるわの不幸続きで、しまいに長女に対して「実はお前が魔女で家族をめちゃくちゃにしてるんだろ!」と騒ぎ始める母。最初は涙ながらに否定する娘だが…。
幻想的で怖い映像、夢なのか現実なのか掴めない世界、今どき珍しいファンタジー映画と感心したが、途中で娘が父親にブチ切れるシーンで、「これはただの毒親に育てられた可哀想な家族の話では…?」と思わなくもなかった。
映画としてはかなり違うけどなんとなく初期のシャマランを思い出させて、主演の女の子が『スプリット』のギャルってのは勝手に納得いった(こっちのほうが全然可愛い)。