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9.20

『パターソン』

渥美が渥美半島に住む、みたいなもんなのか、ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』
パターソンという、なかなか小汚い、有色人種と双子が多い街に住む市営バス運転手で元軍人で詩人のパターソン。仕事と家と犬の散歩を繰り返す地味な毎日、とてもじゃないけど詩的なことなんて生まれなさそうな生活の中で、黙々とノートに詩を書き続けるパターソンの美しいこと。ほんとにただそれだけの映画なんだけど、映画なのか詩なのか。
しかし相変わらず詩についてはよくわからないのだが、あのバーの理想的なこじんまりさは羨ましく、彼女の絶妙なウザさには笑えた。そしてやっぱり、人間なんて動物には敵わないんだなと思った。マーヴィンちゃん安らかに。