BLOG

10.03

『ELLE(エル)』

ここまで出遅れてしまったことに特に意味はないのだが、やっとこさポール・ヴァーホーヴェン監督『ELLE(エル)』見た。
散々ヤバい噂は聞いてたけど、噂通りのヤバさで、最初のカットから嵐のような勢いで突き進む先の読めない展開は非常に面白かった、のだが、この面白さをうまく言えない残尿感が。とにかく、身内も他人も男はとりあえず最低なろくでなし、ってのはよおおくわかった。
強い女が主人公だからといって男女が逆転しただけの力関係でなく、母親であり娘であり妻であり社長であり友だちであり被害者であり加害者でもある女性…、ってそりゃクレイジーにもなるか。初孫の、ファレリー兄弟ばりのギャグには声を出して笑ってしまった。あと、猫は何の役にも立たないんだな…とちょっとショックだった。
しかしまあ、鑑賞後センター街をふらふらしながら、渋谷の女が100人束になってかかってもユペール様には敵わないということだけははっきりわかった。なんなんでしょうあれは。